信号待ちの30秒で違反も事故も遠ざけることを目的に、短いチェックで反則金と時間の損失を避け、安全と到着率を上げるために関連法令をまとめました。
要点
- 赤信号は必ず停止。停止線の直前で停止する。停止線が無ければ横断歩道や自転車横断帯の直前、無ければ交差点直前が停止位置。(警視庁)
- 車道走行中は原則、対面の車両用信号に従う。歩行者用信号に「歩行者・自転車専用」がある場合のみそれに従う。(警視庁)
- 矢印信号でも自転車の右折は二段階。右矢印で直接右折しない。(警視庁)
- 自転車横断帯がある場所では横断帯を必ず通行。横断歩道が併設でも横断帯を通る。(警視庁)
- 待機位置は左側端へ。大型車の前方や左側に入り込まない。信号切替直後の左折巻き込みに注意。(警視庁)
- 補足: 運転中の携帯電話の保持や画面注視は禁止。停止中の操作は対象外。(警視庁)
該当条文
| テーマ |
要旨 |
主な根拠 |
| 信号機の信号に従う義務 |
自転車を含む車両は信号機の表示に従う。信号切替時は発進前に安全確認。 |
警視庁 自転車の交通ルール「信号機の信号等に従う義務」。(警視庁) |
| 停止位置 |
停止線の直前で停止。無ければ横断歩道や自転車横断帯の直前、無ければ交差点直前。 |
同「停止位置」。(警視庁) |
| 従うべき信号 |
車道走行中は車両用信号に従う。二灯式に「歩行者・自転車専用」があれば歩行者用信号に従う。 |
同「自転車が従うべき信号機」。(警視庁) |
| 二段階右折 |
自転車は右折時に二段階右折。矢印信号でも例外なし。 |
同「矢印信号機のある交差点」。(警視庁) |
| 自転車横断帯の通行 |
横断帯があるときは自転車横断帯を必ず通行。 |
同「自転車横断帯があるところでの横断方法」。(警視庁) |
| 左側端通行 |
車両通行帯が無い道路は左側端通行。待機も左側端で歩行者を妨げない。 |
同「車道」「車両通行帯のない道路の場合」。(警視庁) |
罰則・リスク(代表例)
| 行為 |
典型的な法令・枠組み |
反則金の目安/刑事罰 |
| 信号無視(赤信号進行、停止位置超過を含む取扱いが一般的) |
道路交通法7条等。2026年4月1日から軽車両に反則金制度適用。 |
反則金6,000円。施行前は5万円以下の罰金等の刑事罰。 |
| 交差点右左折方法違反(二段階右折不履行など) |
同34条関係の方法違反に該当。 |
反則金3,000円。 |
| 指定場所一時不停止等(信号機の無い交差点に該当時) |
道路交通法43条。 |
反則金5,000円。(福島県公式サイト) |
| ながらスマホ(運転中の保持・注視) |
2024年11月1日改正。停止中の操作は対象外。 |
6月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金。状況により重罰。(警視庁) |
| 代表的事故リスク |
左折車の巻き込み、発進直後の接触 |
交差点での自転車対大型車の死亡事故例が近時発生。(福岡TNCニュース) |
実際にあった事例
| 状況 |
経過 |
違反 |
その他 |
| 信号交差点で大型トラックが左折開始、自転車と衝突 |
2025年10月29日、福岡市東区の信号交差点。左折開始の大型トラックと自転車が衝突し、自転車側が死亡。 |
左折時安全不確認等の疑いで運転者を現行犯逮捕。 |
信号切替直後の巻き込み典型例。JR箱崎駅近く。(福岡TNCニュース) |
出典
- 警視庁「自転車の交通ルール」各節(停止位置、従うべき信号、矢印信号と二段階右折、自転車横断帯等). (警視庁)
- 警視庁「道路交通法の改正について(青切符についても含む)」更新日2025-09-30(導入日、ながらスマホの罰則等)。(警視庁)
- 警察庁「自転車をはじめとする軽車両の反則行為と反則金の額」PDF(信号無視6000円、交差点右左折方法違反3000円 等)。
- 福島県資料「道路交通法施行令の一部を改正する政令案 等の概要」(指定場所一時不停止等5000円の例示)。(福島県公式サイト)
- 事故報道(テレビ西日本、FNN)福岡市東区・左折トラックと自転車の致死事故。(福岡TNCニュース)
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