交差点で原付が走行中に優先して確認すべきは、二段階右折の要否、横断歩行者優先と一時停止、交差点安全進行義務、合図の時期と方法、通行区分の適法性。
標識と通行帯数で右折方法が変わる。矢印信号と合図の規定も外せない。基本だけど複雑さもある交差点の法令についてまとめました。
要点
- 二段階右折の適用条件を「標識の指定」と「通行帯3以上」で判定する。(e-Gov)
- 横断歩行者優先と一時停止の遵守。交差点直前で確実停止し、妨害しない。(pref.hiroshima.lg.jp)
- 交差点安全進行義務と信号遵守。状況に応じた安全な速度と方法で進行。(npa.go.jp)
- 合図は「右左折は交差点手前30m」「進路変更は3秒前」。行為完了まで継続。(e-Gov)
- 通行区分・指定通行区分の違反を避ける。右折レーン進入や直進の誤りに注意。(警視庁)
該当条文
罰則・リスク(代表例)
| 行為 |
典型的な法令・枠組み |
反則金の目安/刑事罰 |
| 二段階右折を要する交差点で小回り右折 |
交差点右左折方法違反(原付)/ 場合により信号無視が適用 |
交差点右左折方法違反: 原付 3,000円。信号無視が併科される場合は原付 6,000円が重い方として適用。(警視庁) |
| 横断歩行者等妨害等 |
道路交通法38条違反(横断歩道での歩行者優先) |
原付 6,000円。(警視庁) |
| 指定場所一時不停止 |
道路交通法43条違反 |
原付 5,000円。(警視庁) |
| 交差点安全進行義務違反 |
道路交通法36条違反 |
原付 6,000円。(警視庁) |
| 指定通行区分違反 |
道路標識による指定に反した通行 |
原付 5,000円。(警視庁) |
実際にあった事例
| 状況 |
経過 |
違反 |
その他 |
| 愛知県豊橋市の信号交差点で、右折しようとした原付と直進の軽四貨物が衝突し原付運転者が死亡 |
軽四運転者から基準値超のアルコール検出。現行犯逮捕。捜査継続。2025-11-03発生報道。(テレ朝NEWS) |
飲酒関与が疑われる四輪側の過失容疑。 |
時間帯や対向直進への注意、右直事故の典型例。 |
| 広島県廿日市市の信号なし交差点で乗用車と原付が出会い頭衝突 |
原付側が優先道路。原付運転者が重体。2025-10-30報道。(TBS NEWS DIG) |
優先関係があっても双方に安全進行義務。 |
優先道路でも見通し確認と減速が要点。 |
| 鹿児島県内で原付二段階右折の誤摘発が多数判明 |
公安委員会の決定未了など手続不備で二段階右折違反の摘発が誤り。反則金返還・処分抹消。2025-08報道。(南日本新聞デジタル) |
交差点右左折方法違反の誤適用。 |
標識と指定の有無の確認が実務上の防御策。 |
出典
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