商業地は歩行者や自転車、路線バス、配送車が集中し、時間帯で歩行者用道路やバス専用・優先通行帯、指定通行区分、進路変更禁止などの規制が重なりやすい場所でもあります。
125cc超の自動二輪は四輪に準じた通行義務があり、標識と補助標識の読み違いが違反と事故の主因になる。要点と条文と反則額を一次資料で整理した。現場では横断歩道の歩行者優先と側方間隔の確保、携帯電話の保持禁止も徹底する。時間補助標識の見落としは多い。要確認
要点
- 歩行者用道路や歩行者天国は時間帯で通行禁止。押し歩き可否は標識で確認する。(警視庁)
- バスの「専用」と「優先」を区別。専用時間帯は通行不可、優先は通行可だが妨害禁止。(国土交通省)
- 車両通行帯がある道路は指定通行区分を厳守。交差点手前のレーン指定に従う。(e-Gov)
- 進路変更禁止区間では車線変更自体が違反。標示番号102の2を確認する。(e-Gov)
- 横断歩道付近は歩行者優先。減速と側方間隔の確保を徹底する。(e-Gov)
該当条文
| テーマ |
要旨 |
主な根拠 |
| 歩行者用道路・通行禁止 |
指定時間や区間は自動車・二輪・軽車両の通行を禁止。押し歩き等は標識で告示。 |
警視庁公開資料。(警視庁) |
| 路線バス専用通行帯 |
指定時間帯は路線バス等以外の通行不可(補助標識の指定に従う)。 |
道路標識一覧。(国土交通省) |
| 路線バス等優先通行帯 |
一般車も通行可だが、路線バスの通行を妨げない義務がある。 |
道路標識一覧。(国土交通省) |
| 指定通行区分 |
標識・標示で指定された進行方向別の通行区分に従う義務。 |
道路交通法35条。(e-Gov) |
| 進路変更の禁止 |
みだりな進路変更の禁止。禁止区間での車線変更は違反。 |
道路交通法26条の2、道路標示102の2。(e-Gov2) |
| 横断歩行者等の優先 |
横断歩行者等の通行妨害は禁止。停止や一時停止義務を遵守。 |
道路交通法38条。(e-Gov) |
罰則・リスク(代表例)
| 行為 |
典型的な法令・枠組み |
反則金の目安/刑事罰 |
| 通行禁止区間(歩行者用道路・バス専用時間帯など)への進入 |
通行禁止違反 |
二輪 6000円。(警視庁) |
| 路線バス等優先通行帯での妨害行為 |
優先通行帯関連の義務違反 |
二輪 6000円。(警視庁) |
| 指定通行区分に反したレーン走行 |
指定通行区分違反 |
二輪 6000円。(警視庁) |
| 進路変更禁止区間での車線変更 |
進路変更禁止違反 |
二輪 6000円。(警視庁) |
| 走行中の携帯電話の保持 |
携帯電話使用等(保持)違反 |
二輪 15000円。(警視庁) |
実際にあった事例
| 状況 |
経過 |
違反 |
その他 |
| 名古屋市の基幹バスレーン(平日朝の専用時間帯)で取り締まり |
警察が専用時間帯を監視し、一般車や二輪の進入を検挙。 |
専用通行帯の指定違反 |
商業地幹線。補助標識の時間表示を見落としやすい。(TBS NEWS DIG) |
| 繁華街の歩行者天国に大型二輪が進入 |
通報を受け警察が確認し、歩行者天国内の走行を違反として処理。 |
通行禁止違反(歩行者用道路) |
週末や祭事は規制が厳格。押し歩き不可の指定もある。(警視庁) |
出典
- e-Gov法令検索「道路交通法」(条文本文)。(e-Gov)
- 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(道路標示102の2ほか)。(e-Gov)
- 警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」。(警視庁)
- 国土交通省「道路標識一覧」(専用・優先通行帯の標識)。(国土交通省)
- TBS NEWS DIG「名古屋・基幹バスレーン取り締まり」報道。(TBS NEWS DIG)
- 警視庁「特定禁止区域・区間の歩行者用道路」。(警視庁)
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