とある40代一人暮らし男性のブログ

思ったことを思ったままに書く

問題解決ができるのは思考体力がある人

良い相談相手は答えを出すことじゃないのかもしれない。
その問題、その課題、その悩みの一段上の視点を提供できる人が良い相談相手なのかもしれない。

それは、良い上司、良い先生、良い先輩。人の上に立ち、”良い”と評価される人に共通することかもしれない。

そんな人の上に立つ人には、”考え続ける力”という思考体力が備わっているとも思うし、その思考体力は現状うまくいってない人ほど身についているものなんじゃないかな?とも思う。

問題解決と思考体力

「問題発見力を鍛える」から得た学び

問題発見力を鍛える」という本を読んでいると、WHYと考えて一段上の次元で物事を考えることが良いんだよってことが書かれていた。著者の細谷功さんの著作が好きなので、すでにこの考え方には馴染みがあるし、それでもなるほど…といつも新たな発見を得ている。

なかでも特に印象に残ったのが、目の前にある問題の答えじゃなくて、意識外の視点を持つことが大切だよという話。

メタ認知しようねって事なんだけど、一段上の視点に行けることが大切なのは人間関係、特に組織では重要なんじゃないかな?とか思う。

答えはすぐに見つかる時代

悩み事があれば、自分で考えるなり、周囲に聞くなり、今なら検索をすればある程度の答えを得ることができる。そういう意味では、明確な悩みは本人次第で解決できる時代になっている。

その解決策が時間を要するのか即効性があるのかの違いだけであって、検索できる悩みの答えはもうあると言って良い。

ただ、問題を解決しても何も状況が変わらない時、相変わらず同じような悩みが次々に出る時は、その思考の枠を超えて一段上に行かなければ解決しない。

 

例えば、モテたいと思い、モテるには筋肉をつけることだ!と思って筋肉をつけてみたけどモテない。なぜ?なぜモテない?という悩みを抱くケースは、悩みを解決したはずなのに相変わらず悩みは解決されてない典型的なパターン。

こういう時は”モテる”という概念そのものを見直したり、0点が10点になっただけで60点になるまではモテないよと解釈を変えたりで、「それって本当に問題なの?」「本当にそこが問題?」と悩みそのものを塗り替えることが重要になってくる。

思考体力がある人が上に行く

思えば、誰かに相談されたり、頼られたりする人は、メタ思考ができている人なんじゃないかな?と思う。

メタ的に捉えることができる人なので、本当は何が問題なのかを提示してくれる。
本当の問題解決のアプローチができるから、効率よく結果を出せる。

つまりは「なぜ?」と考え続ける人や学び続ける人が結果的に高い評価を受けることになる。

 

そして、そういう人は、安易に答えにたどり着こうとしない思考体力があるんだとも思う。

考えるというのは息を止めるような苦しさを伴うので、すぐに答えにたどり着きたくなる。そこで答えにすぐにたどり着かず、ジッと潜り、潜り、潜り…と深く潜れる人ほど含蓄のある意見を言えるのだと思う。

 

例えば、マツコ・デラックスさんなんかはその類なんじゃないかな?と思う。
思考体力がある人が徹底的に考えて言葉を紡ぐから、「なるほど~」となるんだと思う。

考えて考えて、全体を把握して再構築する。

そんな人が「考えられる人」で「核心を付ける人」で「大正解を出せる人」なんだと思う。

思考体力がある人が人の上に立つ人なんだとも思う。

・・・ってわけで

悩みや問題に対する答えはすぐに手に入る時代になっている。でも、悩みや問題が消えないのは、一段上の視点から問題を見つめて、本当の問題は何なのかを再定義することができる人が少ないからだとも言える。

では、一段上の視点から物事を見るにはどうすればいいのか?となると「考える」という行為が不可欠で、考えることができる人ほど本当の問題は何かを捉えることができるので、より核心を突いた答えを出せる。

人の上に立つ人は考えることができる人が良いとなる。

ただ、考えることはとても苦しいことなので、安易に答えに逃げたくなる。特に今は少し調べれば答えが用意されている時代なので、考えることよりも答えに飛びつくほうが良いとなる。

 

そんな時代においてでも考えられる人は、悩み続けている人、うまくいってない人なんじゃないかな?と思う。

うまくいってないから考える。それでもうまくいかない。考える…この工程を否が応でも踏まざるを得ない人は、自然と思考体力が身についていて、それが通常モードになっていると思う。

その思考モードと誰かのために使うと、それは核心を突いた広い視点からの問題提起ができたりするんじゃないかな?とも思う。

現在進行形でうまくいってない人、悩み続けている人ほど、実はとんでもないギフトを得ている可能性がある。

そんな事を思う。