とある40代一人暮らし男性のブログ

思ったことを思ったままに書く

減点方式は失敗確率を高める

減点方式がもっとも失敗を導きだす。

そんなことが今は実験によって分かっているそうです。間違えると点が減らされるという恐怖によって、冷静な思考ができない、それが間違いを誘発しているとのこと。

その実験を知って、それって個人個人の人生にも当てはまるよな…とか思ったり。

加点方式で捉える価値観を持ち、育てていくことこそが、人生や社会にとっても良い影響を与えることになるんじゃないかな?と思う。

減点方式が一番不正解率が高い

減点方式が一番ミスを増やす

「考えすぎない」人の考え方」という本に面白いことが書かれていた。

それは・・・「損しないようにと考える人が、一番損をした」という話。

  • 間違えても正解しても特に何もない
  • 報酬500円からスタートし、間違えると1回につきマイナス2.5円
  • 報酬0円からスタートし、正解するごとに2.5円ずつ加算される

この3つにグループを分けて、問題を出し、その正答率を調べてみたという実験があり、その実験結果では間違えると報酬が減らされるグループの正答率が一番低かったということが分かっている。

間違えることへの不安を覚えるグループが一番間違える。

面白いな…と思うと同時に、自分もそういう傾向にあるかもしれないとかふと思った。

間違えないようには正解に到達しない

間違えることへの不安が身に沁みついていると正答率が下がる。その一言でふと思う事が幼少期のこと。

「少し間違えると母親にめちゃくちゃシバかれる。だから間違えたらいけない。間違えないイコール正解だ」

そんなことを小さなころはずっと考えていた。それでも意味も理由もわからずに母親にシバかれることがよくあった。そのたびに、何が原因なのかと自分の中に間違いを探していた。

こうやって文章にしながら客観視するたびに、とんでもない環境に居たな…と思う。百歩譲って、間違えている理由を知れたら訂正しようがあるが、それがほとんどわからない。なぜか蹴られ、殴られるという体験がほんと多かった。

当の親は「そうでもしなければあんたはもっとおかしくなった」とか「母じゃなくて女やったんかな・・・」とか意味不明な論理性のない自己正当化しかしないのでため息しかでない。

結果、自分はどうなったのか。何が正しいのかがわからない=何がしたいのか、何ができるのかがわからない、得意なことや褒められることがあると、その長所によって不快にしている人が居ないかが気になって、長所を伸ばしたくない大人になった。

そして、このマインドは幸せになれないことをアラフィフにして痛感している。

間違いに厳しい人が多い社会はうまくいってない

少し引いて見ると、社会は問題を見つけて減点しようとする人が多い。きっとそのうちの一人に自分も含まれている。

誰かが間違えたらよってたかって叩く国民性なのは減点方式で育ってきた人がそれだけ多いって事じゃないか?とも思うし、そのような減点方式で世の中を見ている人は、多分、人生はうまくいってない。

それは実験結果が証明していると思う。

減点方式で考える人は判断を間違える。判断を間違えるのだから、その積み重ねが人生に影響を与えるんだから。

 

だから、加点方式で意識的に考える癖をつけること。無理やりにでも、強引にでもそれを習慣とすること。
それが結果的に人生を修正することになると思っているし、そうであってほしいとも思っている。

加点方式で自分自身を捉える。失敗で減点しない。失敗で減点をするだけじゃなくて、挑戦に加点を与える。

そういう価値観を国全体で持つことができれば、大きく変わるんじゃないかな?とかも思う。

まとめ

間違いに過敏になるほど正答率が下がる。
面白い因果関係というか、皮肉な因果関係だと思います。間違えないようにと考えるほど間違えるのですから。

でも、これはもっと多くの人が知っておいてもいいとも思います。

「間違えないように!」を強調するほどうまくいかなくなるよって。
間違えても減点しないよ、うまく行ったら加点するよぐらいの価値観を持つほうが実は正しい答えを導きやすいよって。