とある40代一人暮らし男性のブログ

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好きなことを仕事にするほうがいい

”好きなことを仕事にする”ということの是非を議論する光景を時々見かける。

好きを仕事にすると、好きじゃなくなった時に辛いよ。
好きだから上手くなるとは限らないよ。

そういった”好きなことを仕事にしないほうがいい”という意見を散見するけど、そういうものを人並みに見た上で、”好きなことを仕事にするほうがいい”と今の自分は思っている。

それが成功するための土台になると思っている。

好きなことを仕事にするほうがいいと思った理由

「好きな事に社会性を持たせればいい」

少し前に伊集院光さんのラジオで聞いた話が妙に印象的に残っている。

伊集院さんの師匠の三遊亭円楽師匠に言われた印象的な一言として「好きな事に少しだけ社会性を持たせれば食ってけるんだよ」という言葉。

落語家は落語が好きで好きで真似して追求して飽きがこない人で、それを人前でやるという社会性を持たせることで生計を成している。好きに社会性を持たせて食べている。

サッカー選手はサッカーが好きで仕方がない人たち。サッカーを好きだから練習し上手くなり、もっとサッカーをしたいと思っている。そんなサッカーを人前でやることで生計を立てている。人前でプレイすることで社会性を持たせている。

好きに社会性を持たせることで生計を立てている。

なるほどな…と感心したことを覚えている。

金のためのしたくない仕事は僕には苦痛だった

自分の場合、仕事をするとなるのは「金のために」という印象がぬぐえない。そして、その目的のためだけに仕事をするということが自分はどうしても好きになれない。

とはいっても生きるために仕事をしなければいけないので仕事をする。

でも、お金のために自分を殺すことに納得できないままでいた。だからか、仕事に没頭できない。苦痛でしかない。最小限の、お金を貰えるギリギリのラインでOKだと思う自分が居た。

今でもそう。仕事をしなくちゃいけない、会社勤めじゃなければいけないと思う時、その根底にあるのは「お金のため」という理由だけ。

 

その理由だけで仕事をしている人も居るのは理解しているし、そういう人を否定するつもりもない。僕にできないことができてすごいとすら思っている。

ただ、自分はその理由だけで仕事をすると満足度や成長意欲がどうしても低くなる。結果、どこかで「いつか辞めよう」という意識で仕事をしてしまうことを過去の経験からも分かっている。

そんな自分が嫌で仕方がないが、生きるためにお金を稼ぐという選択肢をもう取りたくないと思っている。これが生きづらくさせているとしても、どの道、自分はしたくない仕事をしたことを後悔することを分かっているのだし。

成長と貢献が成功法則という意見も

そんな自分の中で、1つの繋がりを作ってくれた言葉が「好きなことに社会性を持たせる」という言葉。

この言葉を聞いた時に同時に脳裏に浮かんだのが、ピーターセージという起業家の書いた本「自分を超える法」の中で書かれていた「必要なのは成長と貢献」という言葉。

  • 好きなことに社会性を持たせる
  • 必要なのは成長と貢献

どちらも同じことを言っているのでは?と。

 

好きなことに夢中になると、それに詳しくなったり、うまくなったりする。つまり成長する。
好きなことに社会性を持たせるというのは、必要な人にそれを提供するというアプローチなんだと思う。それって貢献だよな…と。

そしてこう思ったんです。

「なんだ、昔からどうやって生きればいいのかを落語の世界では教えていたのか…そして、仕事における大切なことは国が変わっても同じなのか。普遍的な原則として存在していたんだ…」と。

思えば、仕事をコツコツと頑張っている人って、その仕事が好きってのが絶対にどこかにある。お金のために始めた仕事でも、どこかでその仕事を好きになっている。だから、新しい知識、新しい技術に興味を持ち、それを触り、自分のものにしてしまっている。その技能や知識を使って貢献する。

好きなことを仕事にするなとは言うけど、多分、あれは間違い。

”好きなことをやる”というのは本当に大切だし真理だと思う。

でも、それを理解し許せる環境にない人はその選択肢を取ることも出来ないよな…とも思ったり。

まとめ

ここまで書いていてふと思ったのが、体操の内村航平選手。

その内村航平を打倒しようと執念を燃やしていた中国の体操チームのコーチをしていて、今は大阪で体操教室を開いている人が内村航平の凄さ、中国が差を埋めることができなかった理由は何かと聞かれた時に「好きかどうか」だと言ったそう。

内村は体操が好きだから、とことん自発的に練習し研究し磨いていく。すべてを体操に費やせるぐらいの熱がある。それは体操が好きだという思いが土台になければできないことで、それがあるから勝てないと思ったそう。

 

世界的ギタリストの故エディ・ヴァンヘイレンの奥さん(離婚しちゃったけど)が、エディは夢の中でギターを弾いているので寝ている時も左手と右手はギターを弾くときの動きをしているそう。

 

今なら大谷翔平選手もそう。

 

実力がなければ仕事を通して豊かになれないが、実力を身に付けるには練習や勉強は不可欠で、それを人並み以上に没頭してやれるとしたら、それが好きだからということが根底にあるのかどうかだと思う。

好きをとことん突き止めて、社会性を持たせる。
世のため、人のためにそれを活かす。

成長と貢献。

豊かさを得るために裏技はなく、その王道しかないと思う。

 

お金のために好きでもないことをしても、結局は豊かにはなれないんよね。