完全主義より完成主義。
少し前に読んだ本に書いていたこの言葉が最近の自分の中での座右の銘みたいになっている。
自分は完全主義チックなところがあるので、余計に響くんだと思う。
そして、大抵のことは完成主義を意識することで大きく変わるんじゃないかな?と期待している部分もある。
よく日本人は失敗を嫌うというが、あれはまさに完璧主義の特徴。
失敗したくない、だから完璧なものが欲しい。
そう願ってやまないので、質を上げることには長けている。でも、失敗を避けるために無駄な機能をてんこ盛りにしてしまう。
心配性の人が旅行に行くときのカバンのようなもの。
もしも必要になったら…と先回りしすぎて要らないものが盛りだくさん。
そこを完成主義に変えてみると、大きく変わる気がする。
ひとまずやってみる。一度やり終えてみる。
そこで何がダメだったかを検証して、改善して、もっかいやってみる。
この1回やってみて結果を見るというのが完成主義。
まずはやってみて、結果を見て改善する。
大抵のことはこれで良いと思う。
プロトタイプを作っては改善して、その改善を踏まえたプロトタイプを仕上げては改善し…と何度も何度も積み重ねることで完成度は上がる。
きっと未知の商品を作ることもできるはず。
恋愛でもそう。まず告白してみて、ダメだったら自分を磨けばいい。
縁があるなら付き合ってみる。うまくいくかもしれないしダメかもしれない。もしダメでも、検証して改善すれば、次の恋はもっとよくなるかもしれない。
完璧を目指して、最高の自分になってから恋愛する!なんて言ってたら、そんな事はついぞ叶わず死んでしまう。人間完璧にはなれないんだし。
まずは完成させる、完了させる。そんな意識で取り組むことが大切なんだと思う。
そういうことを思っていると、ふと思いだしたのが、人間の感情は未完了のものがあると残り続けるというもの。
過去の恋愛で、ずっと心にひっかかる何かがあるのは、そこに未完了の感情があるから。
頑張ったのに、なぜわかってくれないんだ!
迷惑をかけてごめんな・・・とかとか。
そういう消化しきれていない感情があると、ずっと心に残り続けて、後ろ髪を引いてくるらしい。
未完了の感情を完了させることで、次のステップにいけるそうだ。
後悔しない完璧な人間には誰もなれないし、そこを目指すのは不毛。
目指すのは完了しきれていない感情がない人生という方向性を持つことができれば、後悔が少ない幸せな人生になるのかもしれない。
仕事も完全よりも完成が大切かもしれない。
実際に、仕事を完了させることができる数が多い人が評価されるんじゃないだろうか。
トラブルを終わらせることができる
依頼を終わらせることができる
交渉を良い形で終わらせることができる
終わらせる数が多いほど評価されている。
それが100点の終わらせ方じゃなくてもいい。80点でも完了させたことを評価される。
逆に、未完了であったり、着手すらしない人は評価されないと思うし、1つだけ100点で終えたものがあるが、未着手が盛りだくさんって人も評価されないと思う。
仕事で評価される上でも完了させた数が大切になることが多いと思う。
だから、完璧主義よりも完成主義だと自分に言い聞かせていたりする。