原付配達員が坂道での信号待ちで守る法令と違反リスク

法令

坂道の信号待ちは、停止線越えや後退で一瞬にして違反や追突の火種になる場面です。原付配達員においても慎重にならざるを得ない場面です。そんな信号待ちにおいて守るべき法令をまとめました。

要点
  • 赤信号は「停止線直前で停止」。停止線が無ければ交差点直前。越えた停止は信号無視に直結。(e-Gov 法令検索)
  • 青矢印は赤でも矢印方向の進行可。ただし歩行者優先と安全進行が前提。原付にも適用。(Lawzilla|迷わない法令データベース)
  • 横断歩道付近では歩行者優先。手前で一時停止して進行妨害を避ける。(警察庁)
  • 停止車列の側方通過で先頭へ出る割込みは禁止対象。停止線直前の割込みは検挙リスク。(e-Gov 法令検索)
  • 坂道発進での後退は安全運転義務の観点で事故リスクが高い。確実なブレーキ保持で後退ゼロを徹底。(e-Gov 法令検索)
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該当条文

テーマ 要旨 主な根拠
信号と停止位置 赤は停止線直前で停止。停止線が無い場合は交差点直前。黄色は安全に停止できない近接時を除き停止。 道路交通法施行令2条(信号の意味等)。(e-Gov 法令検索)
青矢印の扱い 赤でも青矢印方向に進行可。原付を含む車両に適用。ただし他交通への妨害禁止。 警察資料の解説(一般原付も対象の記載)。(Lawzilla|迷わない法令データベース)
歩行者優先 横断歩道で歩行者や自転車が横断中または横断しようとしているときは手前で一時停止し優先。 警察庁「横断歩道は歩行者優先」。(警察庁)
割込み等の禁止 停止・徐行する車列に追いついたとき、側方通過で前に割り込む行為は禁止。 道路交通法32条。(e-Gov 法令検索)
安全運転義務 車両装置を確実に操作し、状況に応じ他人に危害を及ぼさない速度と方法で運転。坂道発進の後退防止も含む。 道路交通法70条。(e-Gov 法令検索)

罰則・リスク(代表例)

行為 典型的な法令・枠組み 反則金の目安/刑事罰
停止線越え・赤信号進行(信号無視) 施行令2条の信号遵守 原付6,000円(反則金)。点数2。(警視庁東京)
横断歩行者等妨害 道交法38条 原付6,000円(反則金)。点数2。(警視庁東京)
割込み等 道交法32条 原付5,000円(反則金「割込み等違反」)。点数1。(警視庁東京)
安全運転義務違反(坂道発進での後退に起因する接触等) 道交法70条 原付6,000円(反則金「安全運転義務違反」)。状況により刑事罰対象。(警視庁東京)

実際にあった事例

状況 経過 違反 その他
信号待ちの車列先頭での接触 青に変わり前車が発進。後車が前方不注意で接触し重大事故に発展。信号直後の発進時リスクを示す事例。 後車側の安全運転義務違反ほか 国土交通省関東運輸局 2020年「交差点で青に変わって走り出した前車に接触」。(国土交通省)
赤信号で停車車両への二輪追突 前車が赤信号で停止中、後方二輪が追突し死亡。停止線付近は特に注意。 後車側の前方不注意等 国土交通省関東運輸局 2021年「赤信号で停車する際、左後方から来たオートバイに追突」。(国土交通省)
坂道での後退ヒヤリ 坂道で車両が後退し接触寸前の事例。後退ゼロの操作重要性。 安全運転義務の観点 消防庁ヒヤリハット「坂道において車両が後退した事例」。※業務車だが坂道リスクの近似例。(internal.fdma.go.jp)

※本記事の事例は「信号待ち」「交差点」「坂道の後退」に関する近似実例で、車種は原付に限定していないものを含みます。いずれも同種の場面での注意点を示す一次・公的資料です。(国土交通省)

出典

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