坂道での受渡しは、短時間の停止でも事故と違反の確率が上がります。道路交通法は「坂の頂上付近」と「勾配の急な坂」を駐停車禁止と定めます。そんな坂道で自転車配達員が受け渡しを行う際に守るべき法令をまとめました。
法令
| テーマ |
要旨 |
主な根拠 |
| 法定の駐停車禁止（坂） |
「坂の頂上付近」「勾配の急な坂」は標識の有無に関わらず駐停車禁止 |
道路交通法44条1項の列挙。県警解説に具体例。(埼玉県警察) |
| 自転車の位置付け |
自転車は道路交通法上の軽車両 |
警視庁「自転車の交通ルール」。(警視庁) |
| 安全運転義務 |
周囲の状況に応じ、危険を生じさせない速度と方法で運転 |
道路交通法70条。警察庁資料の反則表にも記載。 |
| 反則制度の導入 |
16歳以上の自転車に交通反則通告制度を適用（青切符） |
警視庁告知と警察庁ルールブック。(警視庁) |
違反罰金
| 行為 |
典型的な法令・枠組み |
反則金の目安／刑事罰 |
| 駐停車禁止場所での停車（坂の頂上付近・急坂等） |
道交法44条、交通反則通告制度 |
7,000円（駐停車禁止場所・高齢運転者等専用場所以外。施行日以降） |
| 同場所での放置駐車 |
道交法51条関係、交通反則通告制度 |
10,000円（駐停車禁止場所・高齢運転者等専用場所以外。施行日以降） |
| 安全運転義務違反（逸走や危険発生） |
道交法70条、交通反則通告制度 |
6,000円の区分に包含（施行日以降）。重大結果時は赤切符等の運用あり。 |
事故
| 状況 |
経過 |
違反 |
その他 |
| 下り坂でブレーキが効かず転倒 |
雨でぬれた坂道。ブレーキ調整不十分で制動不能、転倒し負傷 |
制動装置不良に起因の危険走行 |
NITEの事例。坂道停止回避と整備点検の重要性。(NITE) |
| 坂道下りの自転車が歩行者へ衝突 |
小学5年の自転車が下り坂で歩行者へ衝突。重篤な被害 |
安全運転義務違反 等 |
神戸地裁で9520万円の賠償例。坂道での危険性の実例。(兵庫県) |
出典
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